沈黙の臓器、「肝臓」は不具合があっても自覚症状のない場合が多い為、見過ごされてしまいがちです。
日ごろから肝臓にいい食事を取るため、そして、数値が上がってしまった場合に効果的な食べ物などをご紹介したいと思います。

肝臓の数値が上がったら考えられる病気は?
健康診断でお目にかかる肝臓の数値と言えば、AST(GOT), ALT(GPT),γ-GTPの3セットが有名ですね。
どの数値が高いかによって、どのような病気が疑われるかのおよその検討が付きます。
ASTのみが高い場合心筋梗塞・進行性筋ジストロフィーなどの疑いがあります。
ASTとALTが高い場合
AST<ALTの場合 慢性肝炎・脂肪肝の疑いがあります。
AST>ASTの場合肝硬変や肝臓がんの疑いがあります。
γ-GTPが高い場合はアルコールが原因の肝障害の疑いがあります。
ASTやALTが正常であってもC型肝炎に感染している場合もあります。
肝臓の数値が異常だと言われたらどうする?
健康診断などで肝臓の数値が異常だと言われた場合、もちろん精密検査をすぐに受けましょう。
精密検査を受けて、詳しい病状を調べてもらい、必要な処置を受けます。

問題は、検査の結果、要経過観察と言われた場合はどうしますか?
多くの人は、経過観察なら、翌年の健康診断までそのままにするのではないでしょうか?
もちろん、経過観察ですから、定期的に観察していればいいのですが、定期的ってどのくらい?って思いませんか?
しかも、その間に症状が進んでしまうこともあると思います。
来年の健康診断までそのままにしておいてよいのでしょうか?
今できること~肝臓によい食べ物を取る~
経過観察の間、なにもせずに観察していても、なかなか改善しない場合もあります。
そこで、改善に向けて、今できることはずばり、食べ物に気を付けることです。
どんな食べ物を積極的に摂り、どんな食べ物を避ければよいのでしょうか?
薬はによっては肝機能を悪化させるものがある
例えば、花粉症やアレルギー性鼻炎などの場合、アレグラなどのアレルギーの薬を飲みたくなりますね。
しかし、アレグラの添付文書の副作用の項目にこんな風に書かれています。
■重大な副作用
γ-GTP上昇、肝機能障害、黄疸、AST上昇、ALT上昇、
つまり、肝機能に異常がある人は、悪化させてしまう可能性があるので、あまり飲まないほうがいいのですね。
これは、あまり知られていないことなので覚えておきましょう。
肝機能改善に効果がある食べもの
ここでは、肝機能改善によい食べ物の中でも、日常生活で取りやすい食べ物をご紹介します。
枝豆
良質のたんぱく質やビタミンA,B1,C、コリンなどが含まれます。特にコリンは肝脂肪予防効果が期待できます。
大豆
良質なたんぱく質、ミネラル、ビタミン、食物繊維が豊富で肝臓の負担軽減に。
キャベツ
ビタミンC,ビタミンU(キャベジン)、ビタミンBや食物繊維が多く含まれます。アブラナ科の野菜に含まれるグルコシノレートが肝臓の解毒作用を増幅させる働きがあります。
シジミ
シジミは肝臓のサプリメントにも使われていますがアミノ酸の一種であるオルニチンは、肝臓の働きを助ける効果があります。
タコ・イカなど
タウリンが肝細胞の修復、アルコールを分解する力を高める効果を持っています。
もやし
もやしは一見あまり栄養がない様に見える野菜の一つですが、ビタミン、ミネラル、たんぱく質など肝臓のためにいい栄養素が含まれています。
ニンニク
ニンニクに含まれるアリシンは糖質の代謝を促し、ビタミンEの抗酸化作用などが肝臓の解毒作用を促します。
ちしゃとう
ちしゃとう(茎レタス)という野菜は中国の伝統医学では肝機能改善効果があるとされ、台所の薬と言われています。
ちしゃとうは高級料亭や中国料理で使われますが一般家庭にはあまりなじみがありません。
そこで、「ちしゃとうの素」という、ちしゃとう100%の無農薬、無添加のパウダーが便利です。
ドリンクや食事に混ぜて毎食食べることができます。

肝臓によくない食べ物
動物性脂肪
バナーや生クリームなどの中性脂肪が肝臓に蓄積されやすく、動物性脂肪が多く含まれ、肝臓には好ましくありません。
また、肉の脂身なども取り除くようにしましょう。
糖分
基本的に糖分が多い食べ物は肝臓にはよくありません。
おかしや、果物、ジュース類などは注意が必要です。果物はビタミンCが期待できますが、糖分も多い為、食べ過ぎないように気を付けましょう。
インスタント食品、ファーストフード
食品添加物が肝臓に負担をかけます。
できるだけ天然のものを食べるように心がけましょう。

白米・パン
白米は糖分が多く、また、白米やパンのように精製された食品は肝臓に負担をかけます。

特に仕事柄外食が多い人にとっては、意識しながら食事を取ることはとても難しいものです。
サプリメントなどを利用するのも一つの手です。
ただし、サプリメント自体の含有物が肝臓に負担をかけるといこともあります。
薬剤性肝機能障害というものがあり、サプリメントによって肝臓に負担がかかり肝機能の数値が上がってしまったというケースも少なくありません。
サプリメントによってはその副作用に「肝機能障害」と書かれてい
るものもありますから注意が必要です。
先ほどご紹介した「ちしゃとうの素」は野菜100%、無農薬、無添加のパウダーですから、安心して毎食に取り入れて食べることができます。
なぜ、「ちしゃとうの素」をお勧めするかと言いますと、実は、このちしゃとうという野菜はスーパーフードと言われていますが、いろいろな効能があるのです。
その代表的な効能が、なんと、「抗アレルギー作用」です。
ですから、花粉の季節にも大活躍します。
その他、抗酸化作用、抗腫瘍、抗血糖値、体脂肪減少、血圧低下などなど、さまざまな効果がみられているようです。
是非お試しになってみてください。