ちしゃとうがI型アレルギーを緩和することを実証

ちしゃとうは「茎レタス」、「ステムレタス」とも呼ばれる中国原産の野菜です。
野菜で初めてI型アレルギーへの抗アレルギー効果が実証されたことで、話題になっています。
岡山大学が企業との共同研究の結果、ちしゃとうの「抗アレルギー」作用が実証され、日本と中国で特許(特許第5906872号)を取得しました。
参照:【世界初】野菜(ちしゃとう)が抗アレルギーの特許を取った!
平成24年には、日本薬学会にて、ちしゃとうの「抗アレルギー作用」の有意性について、発表されました。
Ⅰ型アレルギーというのはIgEの関与により起こるアレルギーです。
簡単に言えば、花粉症を始め、アレルギー性鼻炎や蕁麻疹、喘息といったアレルギーのことです。
参考記事:今、話題の「ちしゃとう」は抗アレルギー作用が認められた初めての野菜です。
「ちしゃとう」とはどんな野菜なのか?
ちしゃとうは古来よりエジプト、中国で食されていました。
中国の伝統医学では「肝機能改善」の効果があると言われている野菜でした。
ここちよい苦みと、香りがある野菜で、日本では高級料亭や中国料理で使われています。
しかし、なかなか、一般のスーパーなどでは売られていないため、日本ではなじみが薄い野菜です。
「スーパーベジタブル/機能性野菜」と言われるちしゃとうの栄養素
ちしゃとうにはビタミンC,ベータカロチン、カリウム、ヨウ素などが多く含まれています。
これだけでも、野菜不足を補うには効果的なのです。
が、実は、ここからが大切なのです。
ちしゃとうには、ポリフェノールの中一種である、ケルセチン/ルテオリン配糖体や、クロロゲン酸、カフェ酸などが含まれています。

これらに共通する効能が「抗アレルギー作用」なのです。
抗アレルギー作用のある野菜は他にもありますが、ちしゃとうは野菜としては世界で初めて特許が認められた野菜なのです。
これらの成分を総合すると、抗アレルギー作用のみならず、肝機能障害対策、血糖値対策、コレステロール対策、そして、アンチエイジングやダイエットにもいいと言われています。
実際、順天堂大学での臨床試験の際には、アレルギーの改善はもとより、肝機能数値がよくなった、血糖値が下がった、睡眠障害がよくなった、体脂肪が下がったとの声が上がりました。
この野菜にはカリウムが含まれますから、あまり食べ過ぎると利尿作用が働いてトイレが近くなることがありますから、気を付けましょう。
アレルギー性鼻炎やアトピー、蕁麻疹、喘息にも
ちしゃとうは野菜です。
ですから、薬のように副作用はありません。
ですから、薬を飲めないアレルギーの妊婦さんや、お子様にもお勧めの野菜です。
どのくらい食べたらどのくらい効くのかには個人差がありますから、「ちしゃとうの素」というちしゃとう100%パウダーで食べた場合、一応目安量は明記されていますが、自分に合った量をいろいろ試してみるといいようです。
私の場合、アレルギー性鼻炎の症状が出た場合、ティースプーン1杯ほどの
「ちしゃとうの素(パウダー状のちしゃとう)」を飲むと15分くらいですーっと効いてきます。
アレルギーの薬の中にはとても強い薬があります。
こうした強い薬は概ね眠気やだるさが伴うことが多いのですが、ちしゃとうにいはそうした作用はありません。
ちしゃとうが、薬と似ているのは、その効き目の早さにあると思います。
ちしゃとうはどうやって食べればいいの?
ちしゃとうはアレルギーの方でなくても野菜不足を補うにも十分な栄養が含まれています。
野菜で食べる場合は、茎の部分と葉の部分は別々に食べられることが多いようです。

参照)http://ypf.ypole.co.jp/vegetable/post-1.html
セロリのようなシャキシャキかんとキャベツのようなほんのりとした甘み、そして、ほんの少しの苦みがベストマッチして病みつきになります。
たとえば、炒め物、おひたし、鍋物、和え物、サラダ、パスタと和えるなど、さまざまな用途に使うことができます。
↓こんなきれいなお料理を見つけました。お正月料理でしょうか。真ん中がちしゃとうです。
ズワイガニの果肉を巻き込んだ昆布締めのちしゃとうです。

参照)http://www.nagamine.gr.jp/recipe/shochikubai.html
お正月になるとちしゃとうがお店に出回ることもあるようで、この方のブログでは天ぷらにしていました。これもおいしそうです。

参照)https://blogs.yahoo.co.jp/kel0922/63730084.html
↓こちらはちしゃとうの漬物を作るために一晩寝かせているところです。

ちしゃとうパウダーであれば、さらに用途が広がります。
パウダー状の商品は抹茶のような味なので、さまざまな食材になじみやすいのです。
水や牛乳、お茶、コーヒーなどドリンク類に混ぜる。
アイスクリームやヨーグルトなどに振りかける。
クッキーやケーキに混ぜ込む。
餃子やカレーなど味の濃い料理に混ぜる。
などなど、お好みでいろいろとご利用の仕方が広がります。
ちしゃとう栽培~虫が付きにくく無農薬で~

ちしゃとうという野菜は、そのほんのりとした苦み成分「ラクチュコピコリン」のために、虫が付きにくいそうです。
そのために、無農薬での栽培が可能であるようです。
年に2回、春と秋に収穫が可能だそうで、ちしゃとうの抗アレルギー効果に加えて、お正月になると価格が跳ね上がる野菜だとのことで、今後、栽培する農家が増えて行きそうです。