野菜の機能性成分について
野菜の機能性成分にはさまざまなものがあります。
その中でも、ちしゃとう(茎レタス)のポリフェノールがいかに万能か、というお話をしてみようと思います。
通常、栄養素というとビタミンやミネラルが挙げられますが、機能性とは栄養素とはまた別の働きを持っています。
機能性成分とは、アレルギー、肝臓、血糖値、体脂肪、高血圧、癌などを抑制する働きのある成分のことです。
「緑黄色野菜は栄養があり、淡色野菜はあまり栄養がない」はホント?
私が小学生の頃に刷り込まれたイメージでは、ホウレンソウや、ピーマン、ニンジンなどの緑黄色野菜はとても栄養価が高く、レタス、たまねぎ、なすなどは、それほどでもないというイメージでした。
しかし、昨今の研究では、野菜に含まれるポリフェノールは強い抗酸化がようを持ち、それにより、免疫力強化、老化防止、抗アレルギー作用、血糖値や体脂肪を減らすなどの効果があることが分かっています。
多くの現代人が悩んでいるアレルギーや生活習慣病
現代社会でとても多くの人が悩んでいるのが、アレルギーと生活習慣病です。
アレルギーの中でも、I型アレルギー、つまり、花粉症、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、喘息などは特に患者数が多いものです。
生活習慣病とは、血糖値、コレステロール、体脂肪、などに由来するさまざまな症状があります。
例えば、血糖値が高ければ糖尿病の危険がありますし、コレステロール値が高いと脳梗塞や心筋梗塞の危険があります。
「ちしゃとう」には抗アレルギー、生活習慣病予防/抑制効果のあるポリフェノールがバランスよく含まれている
さて、私がちしゃとうファンだから、というわけではありませんが、ちしゃとうのポリフェノール効果がいかにすばらしいか、というお話をさせてください。
「ちしゃとう」という野菜は、世界初、野菜初の抗アレルギー効果で特許が取得された機能性野菜です。
岡山大学薬学部がちしゃとうの抗アレルギー効果の実験を行ったのです。
ちしゃとうという野菜は日本ではあまりなじみがありませんが、意外にもいろいろな場所で栽培されています。

ちしゃとうのポリフェノールの効果
ちしゃとうにはいくつかのポリフェノールがバランスよく含まれています。
ケルセチン配糖体(配糖体というのは、そのままですと吸収されにくいポリフェノールが糖と結びつくことで体に吸収されやすくなった状態です)
その他に、クロロゲン酸、カフェ酸、ラクチュコピクリンが含まれています。
どんな症状にどんなポリフェノールが効果を示すかというのは、こちらをご覧ください。
参考記事:病気・症状別ポリフェノールの効果
さて、ちしゃとうに含まれるこれらのポリフェノールの中で、ケルセチン、チコリ酸、クロロゲン酸、カフェ酸は抗アレルギー効果があることで知られています。
ですから、これら4つが含まれているだけでいかにも、花粉症やアレルギー性鼻炎、アトピーによさそうな雰囲気ですね。
ラクチュコピクリンというのは、ほんのりとした苦み成分です。
レタスがほんのすこし、苦い味がするのはこのためです。
この苦み成分があるため、虫を寄せ付けにくい為、無農薬栽培が可能だそうです。
このラクチュコピクリンは、睡眠障害にいいようなのです。
フランスでは、「寝る前にちしゃとうを食べるとよく眠れる」と言われているそうです。
ちしゃとうのポリフェノールの効果は、抗アレルギーだけではなかった
「ケルセチン」というポリフェノールの効果
・抗アレルギー
・肝機能改善(肝臓の数値が高い方に)
・血糖値改善(糖尿病の予防、糖分抑制作用)
・抗腫瘍
・体脂肪抑制
・血圧降下作用
「チコリ酸」というポリフェノールの効果
・肝機能改善(脂肪肝改善)
・血糖値改善
・コレステロール抑制
「クロロゲン酸」というポリフェノールの作用
クロロゲン酸はコーヒーにも含まれるポリフェノールです。
・抗アレルギー作用
・血糖値改善
・脂肪の分解吸収を抑制
などなど、これですべてではありませんが、いかにすばらしいかはお分かりいただけたかと思います。
そもそもポリフェノールは、抗酸化作用により活性酸素をじょきょする働きがあり、そのために、さまざまな症状を抑制することができるのです。
活性酸素を抑制するということは、老化防止、つまりアンチエイジングにも効果ありということですね。
つまり、ダイエットや美容にもいいということなのです。
女性の皆さん、アレルギー出ない方も是非是非お試しになってみてください。
ちしゃとうはなかなか手に入らないので「ちしゃとうの素」
ちしゃとうという野菜は、スーパーでは売っていませんので、私はちしゃとう100%の粉末、「ちしゃとうの素」で代用しています。
