私は5~6年前、サプリメントを飲み過ぎて、薬物性肝機能障害になったことがあります。
ポリフェノールと言えば、抗酸化作用で注目を浴びていますが、その中の一つに「チコリ酸」というものがあります。
名前の通り、チコリなどに多く含まれています。

その時は、なんとか自力で治そうと、肝機能に効果がある食べ物を探したところ、「チコリ」がいいと知りました。
ただ、主にチコリ酸の恩恵に預かれるのは根っこの部分のようです。(通常は食べませんよね)
チコリ酸には、血糖値改善効果もあります。
血糖値改善効果があるということは、糖尿病の方に朗報ですね。
ドイツでは糖尿病の自然療法として、チコリのコーヒーが売られているそうです。
それほど一般的にチコリ酸のことは知られているのですね。
そして、コレステロールを抑制する働きもあるのです。
これはもう生活習慣病予防に効果的と言ってもよいのではないでしょうか。
チコリ酸はちしゃとうにも含まれている

ちしゃとうには、チコリ酸の他、ケルセチンやクロロゲン酸、カフェ酸というポリフェノールが含まれています。
チコリ酸はチコリに多く含まれると言いましたが、実は中国原産の野菜、「ちしゃとう」にも多く含まれます。
ちしゃとうは抗アレルギー効果で有名ですが、ケルセチンやチコリ酸のおかげで、肝機能改善、血糖値改善、体脂肪改善、抗腫瘍、抗コレステロール、貧血などなど、さまざまな症状に効果的です。
肝機能障害は早期治療がポイント
肝臓という臓器は「沈黙の臓器」と言われていることはよく知られています。
よほどひどくならないと症状が出ません。
ですから、多少肝機能の数値が悪くなっても、「まあ、体調は悪くないし放っておいてもいいか」と思ってしまう人も多いのです。
肝臓の数値が高いまま、5年、10年、と経って、気が付いてみると肝硬変に移行していたということもめずらしくありません。
肝硬変の状態になってしまうと、治療は現状維持、これ以上悪くしないようにすることしかできません。
健康な肝臓は、つるつるしてきれいなのですが、肝硬変の肝臓はでこぼこして血色が悪いのです。
さらに悪化すると、肝がんなどへ移行することもあります。
ですから、肝臓の異常は初期の内に手当てすることが大切なのです。
血糖値のケアは糖尿病リスクを下げる
血糖値が高いと糖尿病リスクが上がります。

健康診断で血糖値が高いと言われたら、糖尿病にまで発展させないように食生活や運動で改善を試みる必要があります。
糖尿病にまで発展してしまうと、自力で治すことは困難になります。
また、糖尿病が怖いのは、さまざまな合併症を引き起こすことにあります。
長期間治療しないでいれば、血管が傷ついて、 心臓病、失明、腎不全、足の壊疽、切断といった合併症を引き起こす可能性もあります。
日ごろからチコリ酸を摂取して、肝数値や血糖値の数値を悪化させないようにしましょう。
チコリ酸を多く含むちしゃとうですが、野菜としてのちしゃとうは日本では一般にはでまわっていないので「ちしゃとうの素」というちしゃとう100%の野菜パウダーで取るとよいでしょう。